
「単独観賞恐怖症」ちょっと長いつぶやきを・・・。
映画そのものではなく、映画を観る姿勢の話でも許されようか。
つまり、映画は嫌いではないが積極的にみるタイプではない事への反省的呟きを書く。
次回の東京オリンピックを待たず還暦を迎える年回り。
その時間の中で映画館に足を運んだ回数は、多く見積もって30回程度だろうか。
だから映画を観て何かを言える立場にはあるはずもない。
更にその回数の中で、一人で席に着いたことはただの2回しかないと記憶している。
あとは二人以上の複数での観賞しかないことになる。
理由は思い当たらないが映画館とはそういうものだと昔から思い込んでいるようだ。
学生の頃、友人に誘われ「寅さん」を5、6本観た。
うれし涙を流しながらその友人と感動を共有できることに酔っていたのかもしれない。
それが映画は一人で観るものではない意識の萌芽だったのだろうか。
思い出せば小学生の頃、映画は学校の体育館や公民館にやってきた。
ゴジラをはじめ、クロサワもそこで観たような気がする。
言うまでもなく両隣にはクラスメイトがいる安心があった。
映画鑑賞はそんな原風景が影響しているかもしれない。
だから理由は、あの場所に一人で行く勇気がないのかもしれない。
では2回の単独行動は何だったのか。
1回目は5年ほど前だろうか、西田敏行主演の「火天の城」。安土桃山城設計コンペの話!?これは誘っても誰からもそっぽ向かれたが、生業上見逃す訳いかず恐る恐る。
ところが以外にも一人の気楽さに味を占めその後もう一辺の2回目。
しかし震災以降の単独行動はしていない。
震災後観た映画もほんの3、4本。もちろん複数人で、もっぱら配偶者がその犠牲になっている。それも夕飯の買い物賃負担報酬付きで付き合ってもらっている。
この日曜もネットで2席予約して、「テルマエⅡ」を、腹を抱えながら笑ってきた。
こんな低次元の作文で恐縮極まりないが、単独観賞恐怖症は生涯完治することはないと思われる。