2008年 09月 23日
道はまちをつくれない。 |
実はこんな街並みでした。
いずれお隣さん以降も道路拡張工事により、
この土蔵と同じ位置までセットバックしなければいけません。
それはつまりほぼ建て替えを意味します。
しかし幸か不幸か上位計画はこの土蔵まで。
それ以降は未定だそうです。
ですから、この街のこの風景がしばらくづっと続きます。
引っ込んだ部分は歩道整備がなされます。
ただここでおしまい。その先いつになるかわかりません。
ところでこの目抜き通り、夕焼けに向って300メートルも歩けば、
住宅街の路地になります。
幹線道路には抜けられません。それなのにその距離の拡張工事の
意味が理解できません。
もちろん拡張は車優先の道普請です。
もちろん渋滞を引き起こしてる事情もこにはありません。
中心市街地のこの道普請のため、建物がそこの生活文化と共に解体され、
道路整備事業が綺麗に完了してもまたその場所に戻ってきません。
かつて賑わったであろう街の活気は、広大な空き地に成り果ててしまいました。
土蔵は頑張って100年の歴史をまた次代に継ぐ為の役割をきっちり「まち」に果たしました。
ところが、歯抜け状態の周辺に今後何が出来るのでしょうか。
また、これから解体されるだろうこの夕日の街区。なんか虚しい気分です。
道をつくって街を壊してるリアルが目の前にあります。
もうどうしようもないかもしれないけど、
土蔵の点的メッセージが少しでもこの街にこだますることを願うばかり。
by k-seno
| 2008-09-23 00:34