2017年 12月 15日
骨刻 |
地上からの富士を遠望したあと、ほぼ真上の富士を見下ろしながら、年内最後の大工打ち合わせ。関門海峡を見下ろす舞台の屋台骨刻みは、年越し1月末までかかりそう。刻み終わった材と刻み待ちの熊本産杉材が並びます。ほぼ天然乾燥の精油分で、木肌がしっとり滑らかです。大工の本音は、うるさい設計屋のお蔭で、やはり楽しいんだそう!しかし、2か月以上も彫り続けながらの想いは、その喜びと共に嘆きもある。言うまでもなく、ほとんどの大工仕事は、その技量にかかわらず、機械で刻まれてきた木を、プラモデルよろしく組み立てる事からしか始まらないからです。私達設計者が「刻んでね!」の仕様にすればいいだけの事なのに・・・?大工激減の原因も、私達設計側に相当なる責任があるように思えてなりませんが、いかがでしょう。
by k-seno
| 2017-12-15 09:28