2011年 05月 08日
板図 |
久々地元栄港建設の匠の技が光ります。
手刻みはどうも・・と謙遜の斉藤棟梁の腕は
しかし、確実に本物です。
今回は天竜杉に刻みを施してもらいました。
杉なのにヤング係数は平均で90は難無く発揮。
桁でもかなり安心して断面設定が出来ます。
土台の天竜桧以外はほぼ全てこの杉材で賄います。
親しくさせていただいているTSドライ協同組合からの調達です。
秋口からの新月伐採で、葉枯らし製材の上天然乾燥の材のみです。
人口乾燥には一切頼りません。
ですから細胞壁が破壊されない分、木の香りが半端ではありません。
調湿効果もかなり期待できそうです。
横架材の渡りあご仕口を基本に、木と木をかけやの槌音で組んでいきます。
こういう大工の技を次代に残したいのです・・・。
こういう技こそ、実は様々に応用が利くのですが・・・。
合理性を、端的な経済効率じゃない物差しも同時に考えないといけませんね。
さて、皆さんが持っているプレートは、斉藤棟梁手描きの板図です。
所謂軸組み伏図です。設計図の伏図をおさらいする作業で、
棟梁の頭の中に刻み込む作業の台帳です。
記念に施主にプレゼントしています。
宴もたけなわ。
生麦はその昔から漁師町。今でも現役漁師の界隈でもあります。
路地がみんなの庭先!私にとってはたまらない「道が庭」のまち。
話好きな人達がいいコミュニテイをつくっているまちです。
こんな環境に越してくる建て主家族が実は羨ましい。
魚が美味い!なんていうものではありません。
そんなまちの木は木で組む家普請の話。
手塚さんたちの「ふじようちえん」。
あいにくの雨模様でしたが、大勢の見学者が。
増築のツリーハウスは、
太い株立ちのケヤキにまとわりつくように建っていました。
ドーナツ型の園舎を含め、実に延び延びとしたガルテンです。
今更ながら建築の役割の凄さを実感しました。
園児たちがめちゃめちゃ羨ましい。
帰りに、沿線二個目の駅にある「白の蕎麦・家」に立ち寄ります。
お蔭様で大繁盛!連休も大勢の蕎麦通が着てくれたようです。
何よりです。
蕎麦カルボナーラ目当ての人も純粋日本蕎麦の人も皆納得の表情は嬉しいですね。
店主頑張れ・・・。
で、私もそろそろしゃべってばかりいないでしっかり頂きましょう。
田舎蕎麦大盛りで(天婦羅付)。
九一です。皆さんも是非に。
白の蕎麦・家は「sobaみのり」
by k-seno
| 2011-05-08 01:23