2008年 08月 11日
雲と建築とクモの夢? |
世田谷美術館に走りました。
こんなワクワクする展覧会も他に知らないといっても過言じゃないくらい。
作家はしかも建築家!
所謂箱物建築ではありません。
とにかく自由です、建築のしがらみから完全に開放されています。
それでいて工学的論理性は完璧です。
さらに驚いたことに、当のご本人も作品になっています!
なんと展示室の中にアトリエ分室を設えリアルな仕事しています。
ピカソを凌ぐドローイングの多さにもオドロキです。
クレヨンの色使いが最高でした。
完全に打ちのめされて砧公園で独り反省会!
そして何とここにもいました素晴しい建築的アーテイスト?
まるで雲のような帳を張っています。
面は全てが構造的合理性を紡いだ糸、つまり無駄の一切ない線の集積です。
美術館建築となんとも調和しているではありませんか。
いつまで視ていても飽きません。
「蜘」アートも素晴しい嘘のない建築の教本です。
一方空の「雲」はどうでしょう。
これも群青色の天空をキャンパスに描くだけなら見事なアートです。
白だけの絵の具で陰影を太陽に任せながら、
どんどん青の背景をぬりこめるリアルも圧巻です。
ところがこの天空アートは地上には、ものすごい集中豪雨をもたらしています。
「ゲリラ豪雨」などと気象用語まで生んでいます。
晴れてる空が突然暗くなったと思うが早いか、
雷雨の嵐!
ピンスポットながら場所を選びません。
昨日も八ヶ岳の麓で極太電光石火を目の当りに!
ヤワラちゃんのテレビ応援どころではありませんでした。
この「蜘」と「雲」のアートに建築はどう夢を見ればいいのだろう・・・。
そんな夢を帰りの地下鉄で見て、思いっきり乗りこしていました。
あーあ、イビキかいてなかったよなあ・・・?
by k-seno
| 2008-08-11 01:06