2018年 08月 10日
石造 |
台風欠航で鹿児島一日ブラリセノ。西郷どんの偉業が町の近代建築的発展にも。ということで天文館から城山方面をブラリ。大正末期から昭和初期の流行りスタイルの集積地。そんな中に近現代建築が対比的調和で街の景観を担う。圧巻は、入館禁止の旧興業館(1883年設計者不詳)の石造建築。昔師匠の口癖は、「石は貼ってはだめ!積むデイテールを考えろ」。勿論石は貼るのだが、積んでるような納まりをという意。ただ本物の迫力石積み建築の前では、深みが全く違う実感今更。猛暑の中、その詳細を食い入るように眺めまわした。ところどころ天井仕上げが剥がれ落ち、スラブ石も確認しまた納得。石張り建築は国中溢れているが、石造となると一体どれくらい存在するのか?そもそもあるのか?石は積む。木は組む。そして本物は裏にある・・・!改め肝に命じよう。本丸跡の黎明館(1983谷口吉郎)や二の丸跡図書館もやっと見ることに。鶴丸城跡周辺では遺跡調査が継続中で、ここの石のホゾ穴にも長い時間を支えた重みが見えそう。以前お招きいただいた県交流館を経て、金生町方面へブラリは続き、昼下がり天文館起点へ。
by k-seno
| 2018-08-10 19:44