2012年 04月 03日
持論 |
メデイア、つまり高視聴率を誇るテレビ番組の2時間枠をいただける喜びは大きい!
と同時にちゃんとしたリフォームを伝えるために、この時間枠の有効活用法を模索します。
そこで自らに大きく2つのテーマを課しました。ひとつは、見せ掛けの表層美装的リフォームには絶対しないで普段通りの仕事をするということ。いまひとつは、せっかくのメデイア。子供から大人までリフォーム建築の意義と楽しさを解かり易く伝える工夫を凝らすことを掲げました。
まず我々の普段通りの仕事について。
家を直してまでも住み続けようとする、住まい手の意志をまず尊重しなければなりません。
その上で「リフォーム」と「美装」の差別化を計ります。私たちの考えるフォームは決して間取り変更や設備機器の更新など、表面的な改修ではありません。それは単なる「美装」で、長く住み続ける家づくりにはなりません。リフォームの真意は家を長持ちさせることだとすれば、屋台骨の健康状態を診るところからしっかり施さなければなりません。全ての作業プロセスはここをきちんと押さえることで所謂美装の安全も担保されるのです。何とかテレビでもここだけはしっかり捉えてほしいと願いました。
次に、リフォーム建築をわかりやすく伝える。
なにせ2時間です。長いようで実はあっという間の2時間であってほしいわけです。
その中で、ちゃんとしたリフォームを伝えるため、実用的活用性の表現方法にあっては子供たちの協力を仰ぎました。これが大正解で本当にみんな楽しんでいます。輝いています。これには我々のほうが驚きながら、逆に子供たちから家づくりの意義を沢山学びました。
家づくりは夢づくり。現場でのワークショップの中に、家建築を楽しく学び、記憶になってくれることを視聴者にも共有していただきたいと思いました。
こんなことを考えながら中々の番組構成にしていただきました。
良い家族に出会いました。良い職人衆に支えられました。そしてとことんデイテールに拘る良いTV制作チームとの意気投合があって、素晴らしいビフォーアフターの家づくりが竣工しました。
多くの方々からご覧頂き、多くのご意見をいただいております。
この場を借りてお礼申し上げます。
by k-seno
| 2012-04-03 21:08