2011年 07月 20日
空空 |
こんな空を仰ぐのは久しぶりです。
食肉牛が取沙汰されています。
原因は飼料の稲藁でセシウム汚染です。
宮城県の栗原産稲藁も問題とあっては、見えざる放射能の行方が益々計り知れません。
それはそうと、
ここでもまた国からの情報と、その報道のあり方に疑問を持つのは私だけでしょうか。
直接の原因は牛ではありません。稲藁です。
原発事故前後の稲藁に関らず、やはり見えない放射能にまさかの念が強かったのでしょう。
出荷した農家を責めても仕方ありません。
山、川、田畑、そして海。
つまり屋外のあらゆる食物生産地に、同じ問題が降りかかっていることに、誰も声をあげないのは何故。
言うまでもなく、こうなっては稲藁だけの問題で済まされる訳がありません。
梅雨明け早く、長くなりそうな今夏の日照りは、秋の豊年満作を約束しています。
万作であればあるほど、牛肉以上に大騒ぎになるのは必至です。
牛肉を鎮めたところでどうにもならない問題がすぐ目の前に迫っている気がします。
生産者だって食べなければなりません。
生産者の食べるための知恵は消費者以上に敏感です。
食物の安全以上に流通の安全確保に力が入ることも仕方のないことです。
そういう経済至上主義以外、術を持たない世が現実的事実なのですから。
この日本海の空を燃やす夏の日の夕日。天の怒りでないことを祈るばかりです。
翌日は澄み切ったコバルトの空。
山々と田園の緑。ゆったり静かに流れる河川の一体どこが問題なのでしょう。
いい夏が広がる越後路の空でした。
by k-seno
| 2011-07-20 19:27