2010年 04月 30日
間戸 |
やっと春になった昭和の日。
川崎の家づくり一件、お披露目会です。
私たちの自然環境と社会環境の按配を図る家づくり。
空を大きく切り取り、間取りに納めました。
まちの隙間の空気と空から降りてくる空気を、積極的に間取りに反映しました。
結果、明るく暖かい、そして風が気持ちよく抜ける涼しい家づくりになりました。
陽と風。このかけがえのない、所謂自然エネルギーは万人がタダで頂ける天の恵みです。
その場所で許される、最大限の活用法を建築そのもののデザインで享受します。
それなくしての機械的設備は、ものづくりの順番が違うと思います。
この町、この場所、この家づくりでも確実に機能させるためのカタチづくりにしないといけません。
「空間戸」と命名されたこの家も、いずれこの町の環境リーダーとして地域交流できることを期待してやみません。
そんな空間戸は家中いろんなところに座れるようになっています。
訪れた人たちは、皆さんすっかり寛いでる様子に我々も一安心です。
どこでも座れる座りたくなる、そんな平面的間取りから立体的容積的間取りを工夫します。
新任先の学生も大勢この間取りに座りに着てくれました。
今後この家の社会交流にあたり、このどこでも「坐風」が重要であることも再評価されるはずです。
ことこの道を目指す学生諸君には、暮らし向きの道具立てとして記録記憶してほしいところです。
おしなべ、この間戸間取りは、あらゆる環境問題を解決するための道具立てかもしれません。
私たちの部屋のない、部屋じゃない間戸間取り提案はまだまだつづきます。
by k-seno
| 2010-04-30 15:17